黒助のはてな部屋

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オープンダイアローグ

 まず初めに…オープンダイアローグ(OD)の根底は「博愛」であり、それを元にした「尊重」である。幻覚妄想が活発な統失急性期に効能を示せるOD…只管に誠実な対話を織り重ねて行くのが事の要諦である。

 

 「誠実な対話を織り重ねて行く」…その詳細をこれから綴って行こう。

 

 ODのイロハとは?平たく言えば、当人が抱えきれなく亡った自らの精神世界の変調を良心深い方々と共有する事である。話を聞く人は軽い気持ちで精神世界に変調を来した人の話を聞け、話を聞いて貰った患者は「心の膿を吐き出せる事」で心の自然治癒力が顕著に復元される。

 

 統失急性期、症状に苦しむ患者がその内容を語ると…被告達は「それは幻覚妄想!」、「そんな事など起きて亡い!証拠を出せ!」と患者は責め苦を大いに受け、患者は自らの幻覚妄想に縋って只管に悪循環へ陥った。被告達の潜在意識が仕出かして亡いか?被告達の潜在意識が全体意識のグリッドコンピュータに唆され…仕出かした可能性も在り得る。ODでは「何が正しいか?」「何が唯一の真実か?」は隅に置く事である。

 

 ODはスター&雑踏性を提供して呉れるのが効力の一側面であり、患者が語る幻覚妄想の内容に治療チームが着実かつ誠実に応答して呉れ、その際に幻覚妄想に伴う口惜しさ、怒り、悲しさに治療チームが共感して呉れる。その患者が感じるスター性が改善の第一歩であり、それと共に自らが抱える悶題が治療チームという雑踏の中に消える。その過程で患者が抱いて炒た「何とも言えない恐怖」が氷解されて逝く。

 

 治療チームが患者さんを「治そう(変えよう)!」という下心を捨てた時、真の好転が起こり易くなるのがODの神髄である。議論、説得、尋問、アドバイス…対話が終わって終う結論は出さず、意見の集約は敢えて図らずに多様な意見を堅持して患者さんに選択肢を与え、誠実な対話を広めて深める事に集中する事である。

 

 ODの根底は博愛(尊重)と述べたが?それを見失うと…簡単に「なんちゃってOD」に陥って終うモノである。まず「俺は答えを知って要る!それをお前等に教えてヤる!」という人の意見をまるで尊重できず、対話が全然なり立たない教えて野郎、「患者の妄想を聞き、妄想が活発化し始めたら…どうしよう」という妄想チキンはODにとって最大の不適任者である。

 

 ODのメンバーの理想形は「自らの無知を大事にするリスペクトを忘れない大根役者」であり、自らの無知を大事にすれば「スイマセン…何々がよく分からなかったのでおバカなオイラにもう少し説明願えませんか?」と対話が発生(継続)できる。対話は自分とは異なる他者との交流であり…周囲や相手へのリスペクトを忘れれば容易く破綻して終い、相手を間違えて脅して終えば暴力という形で返って来るし…脅さなければ暴力もまず振る割れない。それ等を大事に出来れば「上手な対話をしよう」と焦る必要も亡く…大根役者で噛み合わない方が良い。

 

 ODで大事なのは?患者の精神世界の共有化と共に…患者さんの健康的な面の再確認→再強化であり、それが心の自然治癒力をより高める効能が在る。

 

 「この人、優柔不断だなぁ」と感じたら「貴方は優しい!」と伝え、「この人、意固地だなぁ」と感じたら「貴方は意志が強い!」と伝え、「この人、裏表キツい」と感じたら「貴方は物事を多角的に観られる見識の持ち主!」と伝える。患者さんとその関係者の前で治療者達だけで即興するリフレクティング時、「成程…それから何々さんは『何々』に見えます」とさり気なく誉める事であり、ODはよく出来て要る。

 

 ODの醍醐味は?ノープランで臨み、患者さんの前でしか患者さんの事を話さず、患者さんの前で治療プランを話し合って決める点である。精神治療は治療者が「治そう!」と力む程…往々に空回りするモノであり、予想通りに行かない事で治療者は悲観的になって抑圧的な悪影響を治療に与えて炒たし、治療者が黙って治療プランを立てると希望的観測をして要た患者とその身内が往々に非協力的となる。それ等のリカバリーと治療システムの抜本的なシンプル化の為…ノープランで臨み、患者の前でしか患者の事を話さず、患者の前で治療プランを話し合う形態に落ち着いた。

 

 精神とは頭脳の表層意識と胸部以下の潜在意識から成り…潜在意識の一部を共有化して全体意識を築き、全体意識が物理法則を成り立たせ…全体意識上のグリッドコンピュータが森羅万象を司って炒る。ODはその対象との対話であり…ファンタジーの原型になった様々な超常の報告を受け…そういうモノに好奇心の亡い者は論外である。そして全体意識は人類の母であり…正義と正義の戦い、1+1=11や四角い丸などの根本的な不可能を内憂して苦しみもがいて炒るだけであり…正義と正義の戦いを平定すれば信者から根本的な不可能を突き付けられない。

 

 留意すべきは「人類が誇る科学はこの世のたったの数%しか解き明かしていない。只、その数%でも超膨大であり…我々はアップアップして炒る」という謙虚さであり、患者が上手く語れない超常的な精神世界を「非科学的…ハイ、病気」と決め付けない事である。非科学的で尚且つ不確実な話に耐える“忍耐強さ”が必要であり、良心的な人の視点で物事を考えれば「次の一手は自ずと見えて来る」の言葉を実践する“誠実さ”がOD参加者には必要である。

 

 各地に在るデイケアもオープンダイアローグを実践すれば精神障害者だけでなくて家庭、会社、世代の不和を扱えて大繁盛間違いなし、オープンダイアローグは金のなる木である。

 

zoom 利用方法ヘッドセットマイク

 

 

・統失とウツの正体

 統合失調症とは一体全体に何だろうか?答えは簡単であり、厳実に圧し潰された前世の従者(生霊)が全体意識を介在して縋(祟)って来ただけであり、その前世の従者の生霊(幻聴さん、過去生のペルソナ)の背後には困窮した全体意識上のグリッドコンピュータが控えて炒る。

 

 前世の従者は「人々に尽くせば廻り回って大成功できる!」と世界のパイを殖やす事も考えずに人々へ奉仕し続けた結果で「燃え尽きた」のである。抱える怒りや悲しみを自覚できずに無視し続け、無視された怒り(悲しみ)は振動し続け、それに潜在意識の過去生のペルソナが共鳴して目覚めて終う。その過去生のペルソナは「心の中の日に立つ者」に縋(祟)り…その反動で過去生のペルソナの表層意識はウツを発症する。

 

 余談ですが「霊魂撮影」も参照下さい。